そこは、乾いた風が吹く少し埃っぽい町でした。 その町はそれなりの広さがあって、それなりの数の家があって、それなりの人数の人口がいました。 町は立体的で階段や段差がたくさんあって、はじめて来た人は迷子になってしまうような、ちょっと複雑な造りをしています。 近くには大きな滝とその滝から流れる水でできた大きな川があり、そこには大きなつり橋がかかっていました。 その奥には、昔から使われている鉱山がありました。 今は、モンスターが出るとか落盤があるとかいろいろな理由であまり使われていません。 でも、その町は昔から鉱業で栄えていたので、"鉱山の町カルサア"と呼ばれていました。 過ぎ行く時間 その町には、しっぽが二本ある猫がいました。 この星の猫は、どういう理由なのかはわかりませんが、みな一様にしっぽが二本あり、一部の猫好きに大いにうけていました。 でも、その中にも、人に懐かないひねくれモノの猫が一匹いました。 人に懐かず、見知らぬ人が近づくとすぐに引っ掻いて逃げるような人見知りの激しい猫でした。 そんな猫が懐いている人間が、一人だけいました。 その人間はその町に来ると必ず、とあるお屋敷に来ます。 猫は、そのとあるお屋敷の門の近くでうろうろしていました。 すると、その人間がやってきました。 その人間は、黒と金色の混ざったへんてこな髪の毛を、後ろで二つに纏めたへんてこな髪形をしている、格好や髪の色に反した綺麗な顔の男の人でした。 猫は、そのゆらゆら揺れる二つの後ろ髪を見つけて、その男の人のところに近づきます。 なんだ、またお前か。男の人はそう言って猫を一瞥し、特に興味なさげにお屋敷に入っていきました。 猫はとてとてとその男の人についていきます。 門の隙間を潜り抜けて、お屋敷の中に入ろうとしている男の人に追いついて、なぁぅ、と一声鳴きました。 男の人は苦笑して、ついてくるな、と一言だけ言ってお屋敷の中に入りました。 猫は男の人が入って言ったお屋敷の扉を見上げながら、不機嫌そうに扉をカリカリと軽く引っかきました。 しばらくそうしていても、男の人は出てきません。 猫はそのまましばらく扉を引っかいていましたが、やがて諦めたのか扉から離れて自分のねぐらに帰っていきました。 しばらく経ったある日、またその男の人がその町にやってきました。 いつも一人でやってくるその男の人は、今日は一人ではありませんでした。 男の人の他にも、五人ほどの人が一緒になってやってきました。 猫は、そんなことはそれほど関係ないとばかりに、またその男の人をお屋敷の前で待っていました。 やっぱり男の人はそこに来て、自分の近くに寄ってきたその猫を見つけてまた苦笑しました。 男の人はまた、ついてくるなと一言言います。 が、猫は聞こえていないのか聞いていないのか、お構いなしに男の人の足に擦り寄ってきます。 男の人はため息をついて、あいつらに見られたら色々と厄介だからな…とかぶつぶつつぶやいたかと思うと、猫をひょいっとつまみあげて町外れの、実は彼のちょっぴりお気に入りの大きな樹がある場所に行きました。 そこは町外れなのでやっぱり誰もいませんでした。 男の人はほっとして、大きな木の根元に腰を下ろします。そして掴んだままの猫も地面に下ろしました。 猫は地面に降りて、うーんと伸びをしました。男の人の傍の、邪魔にならないところにちょこんと座ります。 男の人は大きなあくびをひとつして、そして腰に刺していた刀をすらりと抜きました。 さっきまで戦闘で敵を刺したり斬ったり薙ぎ払ったりしていた刀は、ところどころ紅い血がついていました。 猫はそれを見て、少しだけ毛を逆立てました。 男の人は荷物の中からボロ布を取り出して、刀についた血をふき取りました。 刀を収めていた鞘の中の血も払い、男の人はまた刀をしまいました。 猫は一連の動作を眺めたあと、ごろろと喉を鳴らして座っている男の人の足の上に乗りました。 乗るな。男の人はそう言いますが、猫はよっぽど男の人を気に入っているのか、離れようとしません。 男の人も、無理に引っぺがすようなことはしませんでした。 そこに、なにやってるんだい、と別の声がしました。 座って猫を見ていた男の人は、一瞬びくりと反応して顔を上げました。 そこに立っていたのは、短く切った紅い髪を持つ綺麗な女の人でした。 紅い髪の女の人は、呆れていると驚いているの真ん中くらいの表情で木の根元に座っている男の人を見下ろしていました。 あんたにそんな趣味があったとはね、と女の人は言いました。 阿呆。誰が好きで猫なんか構うか、と男の人が言い返します。 女の人は少し笑って、じゃあ、今その猫を引き剥がさなかったのは一体誰だい?と言いました。 男の人は口ごもり、バツの悪そうにそっぽを向きました。 女の人はくすりと笑って、歪のアルベルにも、こんな一面があったんだね、と言いながらしゃがみこみました。 まだ男の人の足に乗って入る猫に、ゆっくりと手を伸ばします。 おい、と男の人が制止の声をあげました。 猫は、女の人が伸ばした手に驚いて、爪を立てて引っ掻こうとしました。 が、男の人が文字通り首根っこをひっつかんで後ろに引っ張ったので、その爪は何もないところを切りました。 …おやおや。誰かさんに似て、他人が嫌いなんだね、この猫は。女の人は言いました。 …誰のことだ。男の人が少し不機嫌そうに訊きます。 さぁね。女の人は短く答えました。 そしてまた猫に手を伸ばします。 猫はぴくりと体を竦ませましたが、今度は引っ掻きませんでした。 女の人は猫の頭に手をのせ、優しく撫でてやりました。 猫は最初、毛を逆立てて警戒していましたが、やがて気持ち良さそうに喉を鳴らして女の人の細くて形の整った指をぺろりと舐めました。 男の人はそれを見て、驚いた顔を作ります。女の人が気づいて、なんだい?と尋ねます。 …驚いたな。こいつが俺以外のヤツに懐くのを見たのは初めてだ。男の人はそう答えました。 へぇ?そうだったのかい。それは、光栄だな。女の人は笑ってそう言いました。 その後しばらくして、男の人は無言で、女の人は猫に軽く手を振りながら宿屋へ戻っていきました。 ある日、また男の人がその町にやってきました。 やっぱりというか、一緒に五人ほどの人間が来て、その中には紅い髪の女の人もいました。 男の人はまた町外れの大きな木の根元にいました。やっぱり猫も一緒でした。 男の人はしばらく猫を追い払おうとしたりして鬱陶しそうにしていましたが、やがて諦めたのかどうでもよくなったのかそのままにしていました。 木漏れ日の差し込む木の下で、暖かい風が男の人の髪を揺らします。 男の人は眠くなってきたのかあくびをしました。 本能のままに目を閉じて、やがてすぅすぅと寝息をたてはじめました。 猫はそんな男の人を見上げながら、何をするでもなくちょこんと座っていました。 座っている猫の二本のしっぽが、ゆらゆらと揺れています。 そこに、紅い髪の女の人がやってきました。 男の人が座ったまま居眠りしているのを見て、呆れたようにため息をつきました。 …まったく。こいつは気楽でいいね。女の人はつぶやきました。 木の根元に腰を下ろして、男の人の隣に座ります。 女の人は、まだ会うのは二回目な猫に両手を伸ばして抱え上げ、自分の膝の上に載せました。 意外にも整っているやわらかな毛並みを気持ち良さそうに撫でながら、女の人は男の人の顔を見ました。 長い前髪に隠れていますが、安らかな顔をして寝息を立てている男の人を眺めながら女の人は微笑んで、また視線を猫に戻しました。 猫をゆっくりと撫でていると、猫もふわぁとあくびをして、女の人の手の中で眠ってしまいました。 あーあ。女の人はつぶやいて、苦笑しました。 また男の人を見やります。やっぱり男の人もすやすやと眠っていました。 まぁ、たまにはいいか。女の人は誰にともなくそう言って、目を閉じました。 その後しばらくして、二人と一匹の寝息が聞こえてきました。 そのままゆっくりと時間が過ぎ、二人の仲間達が探しに来るまで、二人と一匹はそのまま眠っていました。 ある日。カルサアに突然激しい雨が降り始めました。 この町は乾燥していてにわか雨が降るのは珍しかったので、もちろん傘なんか準備していない町の人たちは大慌てで家の中に戻っていきました。 この日、偶然このあたりに立ち寄ったらしい男の人と女の人と、その仲間の人達も、慌ててチェックインしていた宿屋に駆け込みました。 仲間の人達は、急に振ってきた雨にぶーぶー文句を言い、そして各自部屋に戻っていきました。 男の人も、割り当てられた部屋に行って中に入り、髪の毛を乱暴にがしがしとタオルで拭きます。 タオルを首にかけ、そのまま窓際まで歩いて外を見ました。 雨は、やっぱりすごい勢いで降ってきます。 バケツの水をひっくり返したような雨、というのはまさにこんな雨でしょう。 男の人は少し考えて、窓をちょっとだけ開けていつも彼が寄っていくお屋敷を―――正確に言うと、お屋敷の門の前を見ました。 いつもそこにいる猫は、そこにはいませんでした。 この雨に驚いて、どこかの木の下にでも隠れているのでしょうか。 男の人は無言のまま、しばらく同じ所を見ていました。 何やってるんだい?後ろから声が聞こえました。 …何の用だ?もう聞きなれていて、声だけで誰なのか分かったので、男の人は振り向かずに答えました。 紅い髪の、黒い服をいつも着ている女の人の声です。 あんたこそ、この大雨の降る中窓を開けてるなんて、一体どうしたのさ?何か気になることでもあるのかい? 女の人はどこか含んだような言い回しをしました。 男の人が振り向きます。 女の人はまだ雨に濡れた格好のまま、部屋の扉を開けたところに立っていました。 まだ雨に降られたまま服や髪を拭いていないのか、髪は濡れて頬に張り付き、服は特に肩や腕がかなり濡れていました。 男の人はそんな女の人を見ながら、何が言いたい?と少し不機嫌そうな声で訊きました。 …気になるなら、そう言えばいいのに。女の人は笑いながら言いました。 …誰があんな猫なんか気にするか。男の人は答えます。 女の人はにやりと笑い、あれ?私、あの猫のことなんて一言も言ってないよ。そう言いました。 男の人は言葉に詰まり、押し黙ります。 女の人は勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、ほら。と言って廊下に置いていたらしい何かを見せました。 女の人が持っていたのは、小さなカゴでした。 中には毛布が敷かれていて、真ん中であの猫が丸くなって眠っていました。 ふわふわの毛が、少し雨に濡れてしなしなになっています。 男の人が、かすかに目を見張りました。女の人は男の人の傍まで歩いて、にこりと笑います。 …いつもの場所で、ずっと座ってたからさ。雨に濡れるのも可哀想だし、今だけ連れてきたんだよ。 女の人はそう言いました。 だから、そんなに濡れてんのか?男の人は訊きました。 女の人はその問いかけに、少し困ったように視線を落とし、自分の抱えているカゴの中の猫を見て、 え?ああ、これでも大分乾かしたつもりなんだけどね。もう少し拭いてやったほうがいいよね、風邪ひいちまうだろうし…。 女の人がそこまで言ったとき、男の人は首にかけていた自分のタオルを女の人の頭にぱさりとかけました。 え?女の人は驚いたように呟き、顔を上げて男の人を見ました。 …お前が風邪ひくだろうが。男の人は少し怒ったような口調でそう言い、女の人の頭にかけたタオルを両手で掴んでわしゃわしゃと乱暴に拭きました。 わわっ、と女の人がうろたえた様に声をあげます。 猫の前に自分の心配しろ、阿呆が。男の人は女の人の頭を拭いてやりながらそう言いました。 だ、だって猫は人間よりも体が小さいからすぐに体が冷たくなるだろう?それに、体が羽毛に覆われてるから体温が奪われやすいし、風邪も人間よりも症状が重くなっちまうじゃないか。だから…。 女の人は一気にそう言って、そして少し困ったようにうつむきました。 男の人はそんな女の人を見ながらはぁ、とため息をつきます。女の人の髪を拭く手を止めずに、 …こんな猫の心配なんざしなくていいだろうに…本当にお前は世話焼きだな。男の人は言います。 女の人は、今度は少し怒った顔になって、 こんな猫、ってあんたねぇ。せっかく自分に懐いてくれてるのに、そんな言い方はないだろう? と言い返します。 男の人は眠っている猫をちらりと見て、別に、懐かれても嬉しくなんかねぇよ。と言います。 素直じゃないねぇ。女の人はすこし苦笑しながら言いました。 猫を見て、可愛いもんじゃないか。と呟きます。 別に。男の人は素っ気無くそう答えます。 …小動物を可愛いと思う感覚さえないなんてねぇ…本当に感情に乏しいね。 女の人がそう言って、喧嘩売ってんのか、と男の人が言い返します。 本当のことを言っただけだろう?女の人が少し怒ったような口調でそれに言い返し、んな感情要らねぇよ阿呆と男の人がうっとおしそうに答え、誰が阿呆だって?と女の人が少々据わった目で言います。 そして、もうお決まりの口喧嘩が始まりました。 ぎゃーぎゃーと言い合う二人を、目を覚ました猫がきょとりとしながら、邪魔をせずに眺めていました。 ちょっと騒がしい、でも明るくにぎやかな時間が過ぎていきました。 「ねぇ」 それから少し経ったある日、またいろんな経緯を経てカルサアに来た二人は、やっぱり二人を見つけてついてきた猫と一緒に、あの大きな木の下にいました。 女の人は男の人の肩にこてんともたれています。 二人はそれをなんでもない普通のことと言わんばかりに、いつもの表情をしています。 「…なんだ」 女の人が問いかけ、男の人が答えます。 やっぱりこの場所は暖かくて、風も心地よくて、お昼寝にはちょうどよい場所なので、猫は男の人の膝の上でくーすか寝ています。 そんな猫を鬱陶しそうに、でもやっぱり払いのけずに見ていた男の人に、女の人は聞きました。 「…どうして…その猫を鬱陶しそうにするんだい?」 女の人が言った言葉に、男の人は意外そうな顔をします。 「…んなもん決まってるだろうが、鬱陶しいからだよ」 そう答えました。 「嘘だね」 きっぱり、と音が聞こえそうなくらいはっきりと女の人が言います。 「本当に鬱陶しいなら、問答無用で払いのけるか追い払うかするだろう。あんたなら」 女の人は男の人の目を見ながら言います。 「…」 「違うかい?」 「…」 「あんたがその猫を追い払わないのは、あんたがその猫を気に入ってるからだよ」 「…」 男の人は黙ったままです。 「…違うかい?」 女の人は、少し前に言った言葉をもう一度言いました。 「…嫌い、じゃねぇが……」 「それはあんたにとって、好きとか気に入ってるとかそういう部類に入る返答だよ」 女の人は少し微笑みながら言います。 「で。…嫌いじゃないなら、なんでそこまで鬱陶しそうな目で見るのさ。この子が可哀想だろう」 女の人は男の人の膝の上で眠っている猫を撫でながら言います。 男の人は返答に困っている様子で、少し無言のままでした。 「………んだよ」 「え?今何か言ったかい?」 こんな至近距離にいたにもかかわらず聞き取れなかったので、女の人は聞き返します。 男の人は相変わらず少し困ったような―――といっても、傍目にはそうは見えないので、困っていると分かるのは女の人と某風雷団長のしたたかな老人くらいですが、とにかく困った顔をしながら、また小さな声で言いました。 「…先に、死んじまうから嫌なんだよ」 「…え…?」 心地良いけれど、少し強めの風が吹いて、女の人の呟きはかき消されました。 そこは暖かい日差しと、心地良い風が吹くすてきな場所です。 そこには大きな一本の木があって、地面に生えている青々とした柔らかい草に影を落としていました。 木の根元には一人の男の人と、一人の女の人と、一匹の猫がいました。 強く吹いた風が止まって、女の人は口を開きました。 「…だから、猫を拒絶してたのかい?」 「…ああ」 「…それで、それほど嫌ってなんかないのに、嫌いになろうとしてたのかい?」 「…ああ」 「…それは―――いずれ、先に死んでしまうから、…そう思ってたからなのかい?」 「………ああ」 風が吹きました。 風は、大きな木の葉っぱや、男の人や女の人の髪を揺らして吹き抜けます。 風が止まって、さわさわとした葉擦れの音が聞こえなくなりました。 「…でもさ、いずれ死んでしまうとしても…一緒に過ごした時間は無くならないだろう?」 女の人は言いました。 「あ?」 男の人は短く聞き返します。 「だからさ、いつか別れる時が来るとしてもさ…それまでの時間は大切じゃないかい?」 女の人は続けます。 「極端な話だけどさ…、あんたと関わりあってる、フェイトや、クリフや、マリアや、ロジャーや、…私だって、あんたより先に死んじまうかもしれないんだよ」 男の人が少し表情を歪めました。 女の人はそれを見て、続けました。 「あんたは別れるのが嫌だからって、私達すらも拒絶して生きるのかい?その猫みたいに」 「…別にお前らと別れるのなんか嫌じゃねぇよ」 「ふぅん?だったらあんたは私達が死んでもどうも思わないっていうんだね」 「…違う」 「だろう?だったら、生きている間はそんなこと考えずに、拒絶せずにいればいいじゃないか」 その猫もね。 女の人はそう付け足して、そして最後にこう言いました。 「別れる時が必ず来るとしても…一緒に過ごした時間は、無くならないんだから」 「………。そうだな」 男の人が小さく言いました。 そして、膝の上で寝ている猫の頭をゆっくりと撫でます。 それを見て、女の人はうわ、と声をあげます。 「…なんだ」 半眼になって睨んできた男の人に、女の人は目を見開いて言いました。 「…あんたが、そんな優しい手つきで猫を構うなんてね…意外だよ」 「…ふん」 男の人は照れたように鼻を鳴らしました。 女の人は、そんな男の人を見て微笑みました。 「さて」 女の人が唐突にそう言って、立ち上がりました。 「そろそろ戻ろうか。いつもこうやってクリエイションをサボるわけにはいかないしね」 男の人は座ったまま苦笑します。 「休憩時間に少し抜け出してきただけだろうが。相変わらず生真面目なヤツだ」 「あんたが不真面目すぎるんだよ」 「…ふん」 男の人は立ち上がり、女の人より先に歩き出しました。 「…行くぞ」 ぶっきらぼうに言った男の人の台詞に、女の人は微笑んで、言いました。 「その猫も一緒にね」 いつもよりも、優しくて、暖かい時間が、まるで風のようにゆっくりと、たおやかに過ぎていきました。 そんなある昼下がりの、ちょっぴりすてきな出来事でした。 |