唄歌う この子どこの子 否いない



「そ〜ら〜は〜広い〜な〜、大き〜い〜な〜♪」
「ん?ロジャーちゃん、何歌ってるの?」
「あ、スフレねーちゃん。なんか、ソフィア姉ちゃんに教えてもらった、チキュウの歌だってさ」
「へ〜!でも、なんかあたしの知ってるのと歌詞違うよ?」
「なんか、替え歌なんだってさ。本当の歌詞で歌うとじゃすらっくがうるさいから替え歌だけだとかなんとか。だからオイラも本当の歌詞はわかんないじゃん」
「ふぅーん…。でも、替え歌ってオモシロイよねっ!」
「うんうん、オイラこの歌詞のまんまでもいい気がするじゃんよ。い〜って〜みたい〜な〜、よその〜ほ〜し〜♪」
「あっ、そいえばね、あたしも前フェイトちゃんに地球の歌の替え歌教えてもらったんだ!」
「へ〜、どんなの?」
「じゃあ歌うね?ルッシーはね〜、ルシファーって言うんだほんとはね〜、だけど弱いからーみーんなはルッシーって呼ーぶんーだよー、可哀想ね〜ルッシー♪」
「ルッシーって…」
「二番!ルッシーはね〜、ブレアさんがだ〜いす〜きほんとだよ〜、だけどう〜ざいか〜ら〜、ブ〜レアさんは〜あ〜き〜れ〜てし〜まうんだ〜よ〜、かなしいね〜ルッシー♪」
「ブレアさんって…」
「なんかこのほうが面白いだろ?って黒〜く笑ってたんだよね、フェイトちゃん」
「………。あ、そうそう。まだあったんだった、替え歌」
「へー、どんなのどんなの?」
「んーと、バトブをつけましょ、鉄パイプ〜、レシピの指定で最強さ〜、アクセにトライエンブレム〜、今〜日は楽しい裏ボス戦〜♪」
「………」
「二番!ちっちゃくなってるレナスちゃん〜、ぽてんとコケてもすまし顔〜、のこのこいらした僕達に〜、倒した雑魚等をけしかける〜」
「………レナスちゃん?」
「あのでっかい槍持ったチビッコじゃねーの?」
「いや、身長に関してはロジャーちゃんは人のこと言えないと思うよ」
「う、うるさいじゃんよ!」
「まぁまぁ。…ところで、あたしもあといっこ教えてもらったんだけどなー…どんなんだっけ?」
「ふーん、まだあるんじゃん?」
「あっ!思い出した!」
「どんなのじゃん?」
「んーと…これはシランドとアーリグリフの両方のお城じゃゼッタイ歌っちゃダメだよって言われたんだけど、ここなら平気だよね?」
「そりゃ、ここはペターニだから平気だろ」
「うん、じゃあ歌うね。アルゼイさんからお手紙ついた、エ〜レナさんたら読まずに捨てた、し〜かたがな〜いのでこ〜とづて聞〜いた、言いたい事ありゃ直接来いと♪」
「…アルゼイさん、って…」
「二番!エ〜レナさんから伝言言った、アルゼイさんたら苦笑いした、し〜かたがな〜いので直〜接言っ〜た、今でもオ〜レはお前が好きだ♪」
「…エレナさんって…」
「三番!エ〜レナさんからダメ出しされた、幸せになんかなれないのよと、の〜ぞみ〜がな〜いの〜であ〜きら〜めつ〜いた、お城へ戻って仕事をしよう♪」
「…そりゃ…お城の中じゃとてもとても言えないじゃんよ…」
「んー、でもこれって本当のハナシなのかな?フィクションとは思えないよね?」
「そりゃー、フェイトの兄ちゃんから聞いたってんなら、ホントなんじゃねぇの?」
「…。やっぱ、これ歌うのってさ、お城の中じゃなくてもアーリグリフとシーハーツの人がいるところじゃ歌わないほうがいいよね…」
「だよなぁ…」



アクの強いパーティにいる所為か、やたら恋愛ゴトに関して悟っている二人であった。