四字熟語・DE・バトル!



「えーとね…一所懸命!」
「おっ、スフレねーちゃんらしいなー。じゃあ、一件落着!」
「あっ、一繋がりで来たね?じゃあー、一心不乱!」
「一攫千金!」
「一騎当千!」
「んーと…あっ、攻防一体!」
「あ、それカノンシールドのレアボイスのだね。えっとねー、じゃあ絢爛華麗!」
「それもなかなかスフレ姉ちゃんらしいじゃんよ」
「あっ、それってあたしがキレイでウツクシくてハナヤカでウルワシいってこと〜?」
「いやそーじゃなくて、そーいうカンジのをセレクトするところがスフレ姉ちゃんらしいってこと。んじゃ、国士無双」
「ロジャーちゃんだってそうじゃない。国士無双とか、すっごくロジャーちゃんらしいと思うよ」
「あっ、だろだろ〜?」
「うん。あっでも、なんかロジャーちゃんには虎視眈々とかそっちのほうが似合うカモ」
「なんでそーなるじゃんよ!」
「いつもネルちゃんに近寄る機会を虎視眈々と狙ってるじゃない」
「う。…それを言うんだったら、スフレ姉ちゃんは奇想天外って感じじゃんよ」
「なによそれー!」
「だーっていっつも突飛なことすんじゃんかー」
「なんですってー!ロジャーちゃんの唯我独尊!」
「んだとー!?スフレ姉ちゃんの馬耳東風!」





「ロジャーにスフレ、どうしたんだよ?」
「またケンカ?ダメだよ、ケンカするのはいいけどちゃんと仲直りしなきゃ」
「あっ、フェイトちゃんにソフィアちゃん。聞いてよ、ロジャーちゃんったらあたしのこと奇想天外なんて言うんだよー!」
「奇想天外?」
「スフレ姉ちゃんだってオイラのこと虎視眈々とか言ったじゃんかよー!」
「虎視眈々?なんでまた四字熟語ばかりなの?」
「さっきからね、四字熟語どれだけ知ってるかって言い合ってたの」
「そしたら話の流れで、相手に合った四字熟語の言い合いになったじゃんよ」
「へー…それはなかなか面白そうだね」
「ね。フェイトは…そうだなぁ、腹黒王子?」
「…ソフィア、それ四字熟語じゃないって」
「冗談冗談。じゃあね、疾風迅雷とか」
「じゃあソフィアは…天真爛漫とか?」
「神出鬼没ーとか!」
「…それ褒めてないだろ」



「あははは、意外に人を四字熟語に当てはめるって面白いね」
「だなー。悪口になっちゃうとつまんねーけど」
「その人が、当てはめた人のことどういう風に思ってるか一目瞭然だね!」
「お、うまい。四字熟語さり気に使ってるじゃん?」
「えへへ〜」



「…じゃあ、明朗活発とか?」
「円満具足とか」
「あっ、ちょっと嬉しいな。じゃあ、博学多才」
「じゃ、沈魚落雁」
「わー、そんなこと言われると照れちゃうよv」
「僕は本当にそう思ってるけど?」
「もー、フェイトったらー」



「…フェイトちゃんとソフィアちゃん、バカップルモードに入っちゃった」
「なんか言ってる四字熟語の意味はよくわかんねーけど、ノロケ合ってるッポイことはわかるじゃん」
「なんかお邪魔みたいだし、あたし達は退散しよっか?」
「そーだな」
「ついでにさ、みんなにも聞いてみよっか?他の人のことどう思ってるか、四字熟語で言ってみてーって」
「おっ、面白そうじゃんよ!」





「あ?ミラージュの事を四字熟語で表せ?」
「クリフをですか?あら、なかなか面白い質問ですね」
「そーだな…冷静沈着、単刀直入、臨機応変とかか?あと眉目秀麗とかな」
「あら、嬉しい事言ってくれるじゃないですか、クリフ」
「だろ?」
「では私は…大胆不敵、猪突猛進、暴飲暴食なんてどうでしょう?」
「いや、どうでしょうって…そりゃ確かに俺に当てはまってるがよー…」
「拗ねないでください。…仕方ありませんね、勇猛果敢も付け加えておきましょう」



「しかたありませんって…ミラージュちゃんキビシー」
「ま、確かにデカブツのことよく言い表してるじゃんよ」
「そだね。じゃあ次行ってみよっか」





「え?アルベルの事四字熟語で?」
「なんでんな面倒な事しなきゃいけねぇんだよ」
「あ、やりたくないんだったらいいよ?ちょっと興味があっただけだから」
「いや、面白そうだしね。そうだな…無礼千万とか」
「………」
「盗人上戸とか」
「………」
「自由奔放とか」
「………」
「傍若無人とか」
「………。気が変わった。俺もしょうがねぇから言ってやる」
「何さそれ」
「滅私奉公」
「………」
「一殺他生」
「………」
「自己嫌悪」
「………」
「頑固一徹」
「………悪かったね!」
「わわわネルちゃん落ち着いてっ!」
「でも今のはバカチンプリンが悪いじゃんよ!おねいさまをけなすよーなことばっか言いやがって!」
「こいつが先に言ったんだろう」
「本当の事言っただけじゃないか」
「まーまー、落ち着いて。んもぅ、二人とも短所っぽいことばっかじゃなくてさ、もうちょっとイイ印象の四字熟語言おうよ」
「そーだそーだ、特にバカチンプリン!この麗しくて非の打ち所のないおねいさまに向かってその言い草はないじゃんよ!」
「良い印象?」
「そうそう、もうちょっとさ、マシな四字熟語思いつこうよ?」
「………」
「………」



「…美味芳醇?」
「え?」



どごっ!



「なななっな、何言い出すのさこの馬鹿!」
「ってぇ!何で殴んだよ!お前の言葉借りれば本当の事言っただけだろうが!」
「時と場合を考えな!あーもう今思いついたよ、この厚顔無恥!好色絶倫!」
「それのどこが良い印象でマシな四字熟語なんだよ!」
「あんたが言えた義理か!」
「本当にそう思ってんだからいいだろうが阿呆!」
「なっ…!」



「…アルベルちゃんとネルちゃん、ケンカップルモードに入っちゃった」
「なんか言ってる四字熟語の意味はよくわかんねーけど…っつうかビミホウジュンってどーいう意味じゃん?おねいさまがあんなに顔真っ赤にして怒るなんて」
「やっだなー、ロジャーちゃん知らないの?美味芳醇ってのは、すっごく美味しくって香りが良いって意味だよ」
「??? なんでそれがおねいさまにあてはまるんじゃん?」
「…教えてやろうか?」
「ぎゃー!何言おうとしてんだいあんた!」
「あっ、いいよいいよ、あたしはわかるもん〜。ネルちゃんの作るお料理はすっごく美味しくて絶品!って意味でしょ?」
「………。いや、違むぐっ」
「そうだよスフレ、その通りだから」
「なんでおねいさま、必死になってバカチンプリンの口押さえてんだ?」
「照れ隠しだよきっとvほらネルちゃん照れ屋さんだから〜」
「…ははは…(この子達が子供で本当に良かった…)」
「むーむー、もごもごもご(後で覚えてやがれこの女…)」