「ごめんね、ティリス…」 ハワード宅を出てすぐの、門の前。 一歩後ろを歩いていたゼシカの、か細い声が聞こえてきてティリスは振り向いた。 ゼシカは俯いて、その場に立ち止まっている。赤銅色の瞳が不安げに揺れていた。 「どうして謝るの?」 「…だって。杖に操られてたとはいえ、皆に酷い事しちゃった。…きっと、私がもっとしっかりしてれば、チェルスだって…助けられたのに。謝っても謝りきれないようなことしちゃったから。皆に、本当に迷惑かけちゃったから、だから…」 ゼシカは普段の彼女からは考えられないような弱々しい声でそう言った。 ティリスはゼシカのその声の調子を聞いて、少し考えて口を開いた。 「そんなに落ち込む事ないよ。…もしかして、もう仲間でいられなくなるかも、って思った?」 ゼシカは無言で頷いた。 頷いたまま、顔を上げなかった。 「ゼシカ」 いつもの、優しい調子のティリスの声が響いた。 ゼシカはゆるゆると顔を上げる。 「僕はね」 ティリスは軽く首を傾いでにこりと笑った。 「君が帰ってきてくれて、ほんとに嬉しい」 「え…」 「ゼシカが戻ってきてくれて、また一緒に冒険できて、本当に嬉しいよ」 そう言って、ティリスが笑った。 「さ、宿屋に戻ろう? 今日はゼシカも疲れてるだろうし、明日はあの黒犬を追いかけなきゃならないしね」 くるりと体の向きを買え、ティリスはゼシカに背を向けた。 ゼシカは無言のまま、その場に立ち止まったままだった。 「ゼシカ?」 ティリスが上半身だけ捻ってゼシカを振り返る。屈託のない、優しいいつものティリスの顔を見て。 ゼシカはほぼ無意識に、口を開いていた。 「どうして……」 その微かな声は、ティリスの耳に届いたらしい。 「え?」 ゼシカは思わずはっとなる。 が、ティリスの耳に届いても、何を言ったかは聞き取れなかったようで。 「あ、ごめん…。なんでも、ないの」 「…そう?」 ティリスは少し気になっているような素振りを見せたが、追求することなくゼシカが歩き出すのを待った。 が、やはりゼシカは立ち止まっている。 ティリスが何か声をかけようとした時、先にゼシカが口を開いた。 「あの…。こんな私だけど…これからも、よろしくお願いします」 そう言って、ゼシカは深く頭を下げた。 ゼシカの正面にいたティリスは、そんなゼシカの様子にぽかんとしている。 呆気に取られた様子のティリスを見て、ゼシカは気まずそうに顔を上げた。 「あ…えと、変だったかな? 私…」 まだ、瞳には不安そうな色が見えている。 ティリスは首を横に振った。 「ううん、そんなことないよ」 ゼシカは無理に笑顔を作って、ティリスに笑いかける。 「ごめん、急に変な事言って。こんなの私らしくないよね」 「…ゼシカ」 「え?」 「辛い時は、無理に元気に振舞わなくていいからね?」 ゆっくりとした口調で言って、微笑む。 「…うん…」 ゼシカは呟いて、ようやく歩き始めた。 ティリスは安心したようにふっと笑って、ゼシカの一歩前の位置を保ったまま歩き出す。 ゼシカは本当に小さく、少し前を歩くティリスにも聞こえないような声で、呟く。 「ティリスは、優しいね……」 感情のこもったその声は、誰の耳に届く事も無く事件後で騒がしい町の喧騒にかき消された。 "ごめんね"と"ありがとう" 宿屋で割り当てられた部屋に戻ってから。 ベッドに座って、ゼシカは俯いたままずっと考えていた。 自分のしてしまった事。自分の不注意さ、迂闊さ。そして、どうしたらそれを償えるか。 でも、こうして落ち込んでぐるぐる考え込んでいたら、それこそ皆に心配されそうで。 私はどうしたらいいんだろう。何かしなきゃいけないのはわかるのに。 先程から、心の中で何度繰り返したか分からない台詞を、ゼシカはまた繰り返した。 「はぁ…」 「どうした?」 思わずついたため息に思いもよらず声が返ってきて、ゼシカは肩を跳ね上げた。 はっと顔を上げて、声のした方へ向ける。 声はベッドから数歩も離れていない位置にあるドアの向こうから聞こえてきた。 「…ククール?」 「入るぞ、ゼシカ」 返事を待たずにドアが開いて、声の主であるククールがひょこりと顔を出した。 「…驚かさないでよ、もう」 「何言ってんだ、俺はノックしたぜ? 返事がないから寝てんのかと思って聞き耳たてたらため息が聞こえてきて、どうしたのかと思って声かけただけだが」 「あ、そうなんだ…ごめん、ちょっと考え事してて」 どうやら思考に耽っていてノックの音にすら気づかなかったようで。 悪い事したな、とゼシカは謝る。 いつになく素直なゼシカを見て、ククールはドアを開けてすぐのところの壁にもたれたまま肩をすくめた。 「別に謝るほどの事でもないだろ。ま、俺は様子見に来ただけだしな」 「あ、そうなの…。ティリスとヤンガスは?」 「大勢で押しかけるのもあれだっつーことで、部屋で荷物整理中。お前の体調が悪いんじゃねぇかってことで回復呪文に長けてる俺が様子見に抜擢された、っつうわけだ」 「そう…」 声に、いつもの溌剌とした彼女の元気さはない。 そんなゼシカに声をかけようかどうかククールが逡巡していると、 「あの…ごめんなさい」 「は?」 唐突に口を開いたゼシカに、ククールは素っ頓狂な声を上げた。 ゼシカは軽く俯いたまま、続ける。 「謝らなきゃ、って思ってたの。皆に迷惑かけちゃったこと…」 「…」 ククールは一瞬押し黙る。 「…別にゼシカは悪くねぇだろ? 誰も、杖持っただけで操られて豹変するなんて予測できんだろう」 「…」 「そこまで気落ちするこたねぇと思うが」 軽い口調でそう言ってくるククールに、ゼシカはぽつりと口を開く。 「…そう、だね…。ククールにもそう言われるなんて、私ちょっと気落ちしすぎてたかな」 「俺"にも"? てことは、他にもそう言ったヤツがいた、と」 「あ、うん。ティリスにも言われたの。そんなに落ち込む事ないって…」 「………」 「ククール?」 不自然な時に押し黙ったククールに、ゼシカが不思議そうに問いかけた。 「…あぁ、悪い。…いや、やっぱりな、と思って」 「え?」 「あいつ、お前がいなくなった時も、杖に操られてハワードのおっさんの屋敷に現れた時も、その後またお前が消えてからも…めちゃくちゃお前のこと心配してたからな」 「………」 「ま、俺も心配してたぜ? レディがいきなり失踪しただなんて事件以外の何者でもないからな。まぁ、ヤンガスは男だらけのむさいパーティが嫌になったんじゃないかとか別の意味で心配してたが」 そうおどけて言ったククールに、ゼシカは微かに笑う。 「そういや、お前体の方は平気か?」 「え?」 きょとんとするゼシカに、ククールはまた肩をすくめる。 「どっかの心配性君が、さっきの戦闘のこと気にしてたからな」 「あぁ…操られてた時のことね。ん、それならもう平気よ」 「なら、いいんだがな。不可抗力とはいえレディと戦って痕になるような怪我させてたら俺のプライドが許さん」 「………」 急にまた悲しそうに表情を歪ませたゼシカに、ククールは少し慌てる。顔には出さなかったが。 「…どした?」 「ごめんね…私が杖の呪いになんかかからずに、しっかり自我を保ててたら余計な戦闘もせずに済んだのに…」 「いや、それはもういいって。まぁ、レディと戦いたくなかったってのは本音だがな。あいつを一人で戦わせるわけにはいかんだろ」 「え…?」 ゼシカが聞き返す。 ククールはしまったと言わんばかりに口元を押さえた。 「どういう、こと? あいつって…」 「いや、悪いが今のは忘れてくれ」 「嫌よ、気になるもの。…教えて」 「………」 しばらく無言の押し問答があり。 観念したようにククールが口を開いた。 「…ティリスだよ。あいつなんだ、もしゼシカが正気に戻らなかったら、最悪の場合戦ってでも止めなきゃならないって言い出したの」 「え…」 ゼシカは意外そうに目を見開く。 ククールは気まずそうに、視線を逸らしたまま口を開く。 「俺も驚いたんだ。もちろんヤンガスやトロデのおっさんも…なんとなくだが、馬姫さんも驚いてたような顔してた。あの、終始穏やかで戦闘中も他の皆を気遣ってできるだけ被害を最小限に食い止めようとしてるティリスだったからな」 「…」 「どうしてだろう、って言いたそうな顔してるな」 ゼシカは無言で頷いた。 ククールは開き直ったように苦笑した。 「知って、るの? ティリスがそう言った理由…」 「…あぁ。…言うなって言われてたが、ここまで言っちまったらどうせ同じか…」 ククールはふっ、と真剣な、神妙な面持ちになった。 「あいつは、こう言ったんだ」 「―――ゼシカの手を、血で染めたくないんだ」 「血で、染める?」 いっそ悲痛な程に真剣な面持ちでそう告げたティリスに、ククールは思わずそう聞き返していた。 ティリスは表情を変えないまま、小さく頷く。 「…あの杖がどんなものかはよくわからないけど、多分…手にした者を操って特定の人を殺す呪いか何かがかかってるんじゃないかって思うんだ」 「おぉ、そういえばドルマゲスの奴も、あの杖を手にしてから様子がおかしくなったのう…」 トロデが思い出したようにそう言って、ティリスはゆっくりと頷いた。 「もし、僕らがゼシカを止めなかったら…彼女は、きっと人を殺す。あの杖に操られて、何の関係も怨みもない人間を、手にかけてしまう…」 ティリスはそこで一旦言葉を止めた。 一呼吸置いて、また口を開く。 「魔物を倒すのとは違うんだ。ひとを殺す経験なんて、しなくていい。…する必要なんて、ないんだ…」 無表情でティリスはそう呟いた。 「…そうでがすね」 ヤンガスがぽつりと呟いて同意する。 「…ティリス、お前…いや、なんでもねぇ」 ククールはそう言って、押し黙る。 ティリスは一瞬だけ、苦笑した。 また話を続ける。 「それにね…。ゼシカは、お兄さんを殺した仇だからって、ドルマゲスを追ってたんだ。そのゼシカが…ドルマゲスと同じように人を殺してしまったら。もしゼシカが正気に戻ったとしても、彼女はきっと自分のしたことに耐えられなくなってしまう。だから―――」 ティリスはククールに、ヤンガスに、向き直る。 「僕はもし他に手段がなかったら、戦ってでもゼシカを止めるよ。…皆がそれを止めたとしても、僕はそうするからね」 「…ああ言いきった時のあいつは、迷いが無かったというか、ためらいも無かったというか」 「―――……」 「ま、それで納得はしたがな。あいつが異常に急いでた理由」 今までずっと無言でいたゼシカは、ククールの台詞に気になるところがあったようで。 久々にぽつりと口を開いて、問いかける。 「異常に…急ぐ?」 「あー、あぁ。お前を元に戻す為の結界張るためにまぁ端折るけどあちこち行ったんだよ。で、あいつその間ずっと急ぎ足でめちゃめちゃ急いでてな。俺らが説得して止めなきゃ、一睡もしてなかったろうよ。…ま、お前がいつあのハワードのおっさんの所に再来するかって思うと気が気じゃなかったんだろうな、今思うと」 「………」 「…ゼシカ?」 思いつめたような顔をして、俯いてしまったゼシカに。 ククールは伺うように声をかけた。 「…私……」 「ん?」 ククールがゼシカを見る。 ゼシカは座っていたベッドから立ち上がった。 「ティリスにのとこ、行って、くる」 「は?」 「心配かけた事、気遣ってもらってた事、いろんなこと…謝らなきゃ、いけないから。だから、行ってくる」 そう言って、ゼシカはククールの横をすり抜けて扉を開けた。 振り向きもせずに、宿屋の廊下を走っていく。 ククールは苦笑して、 「…せめて話最後まで聞いてけよな」 先程の回想の、続きを思い出しながらそう呟いた。 「…そうだな。場合によっちゃ、力ずくでも、止めなきゃならねぇな」 「そうでがすね。ゼシカの姉ちゃんが人殺しになっちまうなんて絶対止めなきゃならねぇでがす!」 そう言った二人に、ティリスはほっとしたように微笑んだ。 「…そうだね」 「しかし、なんでこんなことになったんだろうな? あの杖の所為かどうかは知らんが、ゼシカが人殺しするのを止める羽目になるなんてな…」 「うん…でもね」 ティリスは、少し言いにくそうに。複雑な表情で、苦笑した。 「…こんな、大変な事になってしまった今でも。僕は、ドルマゲスを倒して旅を続ける理由がなくなってしまったからって、ゼシカが何も言わずに帰ってしまったわけじゃなくて…少しだけ、嬉しく思ってるんだ」 内緒ね。 そう言って。 ティリスは口元に人差し指をたててみせた。 ゼシカは宿屋の廊下を走っていた。 ティリスに割り当てられた部屋の前について、すぐさま扉をノックする。 「どうぞ?」 返事が返ってくるが早いが、ゼシカは扉を開け放った。 部屋の中、荷物整理していたらしいティリスが、ソファーに座って少しだけ残っている荷物を袋の中に入れていた。 「ゼシカ? どうしたの?」 不思議そうにそう問いかけてくるティリスに歩み寄って、数歩離れた場所でゼシカは立ち止まる。 「あ、の…」 何かを言わなければならないと思い口を開いたはいいが、先程散々謝った後にまた頭を下げるのも不自然だし。 かといって何かを言わなければ自分の気が納まりそうになかった。 困ったようにゼシカが俯いていると、 「まだ、気に病んでる? 杖に操られた事」 「えっ…」 先にティリスが口を開いた。ゼシカは驚いて顔を上げる。 いつも通りの優しい笑顔がそこにあった。 「う、ううん…。違うの。気にしてるのは確かだけど、それはさっき散々に謝ったし…」 「じゃあ、なんでそんなに辛そうな顔してるの?」 ゼシカは思わず目を見開いた。 ぱちぱち、と数回瞬きを繰り返して、口を開く。 「私、辛そうな顔なんてしてた?」 「うん。すごく、思いつめた顔してた」 ティリスのが心配そうにゼシカの顔を覗き込む。 黒い澄んだ瞳がふたつ、ゼシカを見つめている。 ゼシカは一呼吸置いて。ゆっくりと口を開く。 「あの…あのね。ククールに、聞いたの。ティリスがとても私の事心配してくれてたって…」 「…ククール…言わないでって言ったのに」 困ったようにそうぼやくティリスに、ゼシカは慌てて言い直す。 「ううん、私が無理に訊いたの。だからククールは悪くないわ」 「…そっか。…じゃあしょうがないかな…」 苦笑するティリスに、ゼシカはおずおずと口を開いた。 いつもは勝気なゼシカの瞳が揺れる。 「…ごめんね、気遣ってくれてたのに。私…自分の事に精一杯で、全然周りの事が見えてなかった…」 ティリスは意外そうに、そして驚いたように首を傾いだ。 「それはしょうがないよ。誰だってこんな状況になったら動揺するし、自分の事だけでいっぱいいっぱいになるのは当然だろ? きっと僕だって同じ立場になったら動揺するよ。だからそんなに気に病まないで、ね?」 ―――あぁ。 どうして人間はここまで優しくなれるのだろう? 「ごめんね…」 「ん?」 「いろいろ気遣わせちゃって、心配もかけて…でも私、謝る事しかできなくて、それしか思いつかなくて。…自分のしちゃった事償わなきゃいけないって思ってるのに…」 「………」 「本当、ダメだね、私…こんなこと言って、ティリス困らせてばっかりで。私なんかを仲間って言ってくれてすごく嬉しいのに、泣き言ばっかりで」 「ゼシカ」 「…え?」 急に真剣な声で名前を呼ばれて、ゼシカは俯き加減だった顔を上げた。 ティリスは微笑んでいた。 とても優しい、顔をしていた。 「さっきも言ったけどさ…。僕はね、君が帰ってきてくれて、ほんとに嬉しいんだ」 にこ、と笑って、ティリスが続ける。 「ゼシカの事、大切な仲間だって思ってる。一緒にいることが出来て、本当に嬉しいよ」 ゼシカはただ、ティリスの静かな口調を聞いていた。 ティリスは微笑んだまま、続ける。 「僕は君が大切だし、君を誇りに思ってる。君だけじゃない、ククールもヤンガスもミーティア姫もトロデ王も…みんなが僕の誇れる仲間」 まぁ、姫と王様は"仲間"って言っちゃうと失礼にあたるかもだけど。そう付け足してティリスはまた口を開く。 「僕はみんなが大好きだし、誇りに思ってる。そう思える自分も、誇りに思う」 「………」 「だから―――そんな風に自分を責めないで。…私"なんか"なんて言わないで」 「ティリス…」 「だってゼシカが自分のことダメだなんて思ってたら、君を誇りに思ってる僕はどうなるのさ?」 責めているわけでもなく、ティリスが穏やかに言った。 「だからね、そんな風に謝らないで。自分を卑下するようなこと、言わないで。僕は君とこれからも一緒にいられて、―――しつこいかもしれないけど、本当に本当に嬉しいから」 ゼシカは自分の、杖に操られてから大雨だった心が軽くなるのを感じた。 同時にこみ上げてくるのは、暖かくて切ない感情。 胸が詰まるような思いに駆られて、ゼシカは口を開いた。 「ティリス」 「ん?」 「ありがとう」 「…ありがとう。一緒にいられて嬉しい、なんて言ってくれて」 「今回のことでいろいろ悩んだけど、ティリスにそう言ってもらえて、すごくすっきりした」 「なんだか、前より"仲間"だって思えて、私も嬉しいよ」 「だから―――」 ゼシカはティリスの目を見据えて。 にっこりと笑った。 これが、きっと。 一番彼に伝えるべき言葉なんだろうと。 一番自分が伝えたかった言葉なんだろうと。 ちっぽけなちっぽけな自分の言葉が、大きな大きな心の彼に伝えられるかどうかはわからなかったけど。 でも。 ティリスはそれを聞いて、とても嬉しそうに微笑んでくれた。 だからそれで、十分だと思った。 「これからも、よろしくね」 ゼシカはそう言って、手を差し出した。 「うん。―――よろしく!」 ティリスも手を差し出して、ゼシカの手をきゅっと握った。 正気に戻ってから今まで、ずっと自分を責め続けていた。 こんな自分を許してくれる仲間達の優しさに、心を痛めていた。 でも私を、必要としてくれる人がいて、傍にいることを望んでくれる人がいて。 誇りに思ってくれる人がいてくれて。 だから私も、私を誇りに思ってくれる人を誇りに思おうと、そう思った。 今までも、そしてこれからも、ずっと。 |