あなたとわたしのしりとりバトル



「FF」
「ジャパニーズボブテイル」
「るろうに剣心明治剣客浪漫譚、炎上!京都輪廻」
「ネコイタチ」
「超魔界村」
「ラグドール」
「えー、また"る"? んーと…ルパン三世カリオストロの城」
「それってゲームなの? 前に古きよき時代の映画っていうチャンネルで見たことあるけど」
「ゲームだよ。映画とおんなじタイトルのね」
「ふーん…。じゃあロシアンブルー」
「ちょっ、また"る"? あ、でも今回は伸ばしてるから"う"でもいいんだよな。ウィザードリィ」
「イタチ」
「それって猫なのかよ?」
「やだなぁ、れっきとしたネコ目の動物だよ。ハンデありすぎるからって目までOKってことにしたでしょ?」
「あー、そういえば。でもソフィア今までちゃんと猫の種類言ってたじゃないか、だからすっかり忘れてたよ」
「それはもう、猫好きとして出来る限り猫に限定するのは当然だよ♪」
「まぁ、その気持ちはわからなくもないけどな。えーと、"ち"だっけ。チョコボの不思議なダンジョン…2!」
「今一瞬"ん"で終わりかけてなかった?」
「気のせい気のせい」



「…あのさ、マリア。あの子達はいったい何の話をしてるんだい?」
「ああ、ただのしりとりよ。ただやるだけじゃつまらないからって各自の得意分野に限定してるみたいだけど」
「得意分野?」
「ええ。フェイトはレトロゲーム…、ああ、ゲームっていうのは娯楽の一つのことよ。の、タイトル。ソフィアは猫に関するすべての動物の種類名で勝負してるらしいわ」
「…へえ…」



「コーニッシュレックス」
「スターフォックス」
「スコティッシュフォールド」
「ドラクエ」
「トンキニーズ」
「スーパードンキーコング」
「ぐ? うーん…」
「お、降参?」
「そんなことしないもん。えーと、ちょっと待ってね、く、く、く…」



「私には全部暗号に聞こえるよ…。本人達はわかってるみたいだけど」
「ええ、正直私にも一部の有名なものしかわからないわ。本人達も、相手の言ってることが実在するか本当にわかってるのかしらね」
「さぁ…。あ、そういえばさっきフェイトが"え"で終わったのにソフィアは"と"で始めてなかったかい?やっぱりあんまり わかってないんじゃ」
「ああ、フェイトの言ったのは略語らしいわよ。それくらいなら私も有名なタイトルだから覚えてたけど」
「…なんていうか、大体わかってるみたいだね」
「そうみたいね…。まぁ、相手の趣味に関する事もある程度把握してるんでしょうね」
「…だろうね…。仲が良いっていいことだよね」
「…そうね」